雛仕舞う

093 嫁行けぬことは避けたし雛仕舞う
094 思いでにひたるは父のみ雛仕舞う

飾ったと思ったら、もう仕舞うのか。やけに早く感じる3週間であった。幼いころは、もうしまっちゃうのと、さびしがっていた娘も21。今は、教員採用試験に向けて勉強している。父と同じ仕事をしようと思ってくれるのは、なんだかうれしい。

飾るときにも感じたことだが、あと何度仕舞うのだろうかと考える。そう考えると、少しばかりさびしい。しかしながら、雛を仕舞う納戸はせまく、さらにタイヤが4つ入っているため、それを一度出さなくてはならない。これが五十路半ばの体には少しばかりキツいのでR

春一番が吹いたとか、ジャイアンツがオープン戦で連勝したとかいうニュースよりも、疲れが勝ってしまうのだ。しかしながら、やはりこの国に生まれ、伝統文化ともいうべき雛祭りをささやかながらも毎年できることには感謝するほかない。なんだかんだ言っても(何も言ってなくとも)幸せと言えば幸せなのでR まる

095 雛仕舞う泣いてた娘手も貸さず
096 あと何度仕舞うのだろう雛仕舞う
097 飾るよりさびしい父や雛仕舞う
098 雛仕舞うあっという間の三週間
099 雛仕舞うこれでも幸せ噛みしめる
100 何も無き日々も幸せ雛仕舞う
101 娘いまズームで講義雛仕舞う
102 雛仕舞いひとりそうじ機かける父

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